空き家をお持ちの皆様へ
まずは、チラシをご覧いただきありがとうございます。また、ホームページもご覧いただきありがとうございます。貴重なお時間を頂きます。
改めて、株式会社ながの地域福祉サービス 代表取締役の小林 俊之と申します。
中条の中央区、宮下に自宅兼本社を置き、長野市安茂里に宅老所を運営しています。(介護事業については、ホームページの「燦倶楽部」をご覧ください)
なぜ、当社で空き家の紹介を無料で行いたいのか。その理由は・・・
● 二人の子供を持つ親として
私は40代です。二人の子供がおります。上の子供は、同級生が10名前後入りますが、下の子の同級生が5名しか居ません。余談ですが、小学校に上がるまでに、倍にしたいと考えています。
今、東京など都市部では、「保育園不足」が騒がれています。しかし、中条では「保育園児不足」になっています。
都市部で保育園に入園させたい親は、仕事を行いたい母親です。その母親の中で、シングルマザーの方が多く、また非正規雇用者が多いと聞いております。都市部での生活は、家賃なども高く今言われています「子供の貧困」にもつながっている事があります。
非正規雇用の上、保育園にも子供預けられず、仕事は更に出来なくなる。収入は少ないが、生活費は高い。そして、周囲に頼れる人が居ない・・・
子供に罪はありません。そして生まれる子供に親は選べません。
私は、中条に結婚し移り住みました。嫁の実家に住んでおります。
山間地域で、都会に比べれば不便ですが、子供を育てる環境としては最高です。
私は小学校・中学校とマンモス校に居りました。40人学級は当たり前でした。
しかし、中条に来て10数名の児童に先生が接してくれる。素晴らしい環境です。そして、学年を超え、保育園から小学校から中学校まで同じ地域として関わりがあり、相互に行き来しています。
何より、私の印象ですが、先生方が生き生きと子供たちと向き合っている。
また、山間地域の環境。畑・田が身近にある。野菜や穀物がどのように育つのか。生活の中にあるということは、「生きる」という意味でも大事なことを教えてもらっているのではないでしょうか。
そして、地域の方々。都会は隣近所が知らなくても生活はできますが、ここでは地域の人達と支え合って生きている。
ただ、支え合っていると言っても毎日何かするわけではなく、近くに顔見知りが居るという安心感。何かあればお互いに声を掛けあえる安心感があります。
都会には都会の暮らしやすさがありますが、中条には中条の暮らしやすさがあります。都会に合わない人。中条に合わない人もいます。
で、あれば都会に合わない人が、中条へ来て生活するチャンスを作りたいと考えています。
生活費は、都会ほどかかりません。親に余裕ができれば、子供にも余裕ができます。子供は親の気持ちを一番に察します。
空き家を紹介する事で、金銭的にも心的にも貧困から脱する家族が出来るかも知れません。
● 集落が消える前に・・・
私が中条に住み始めて13年。人口は減っています。若い人が居ないということもそうですが、住み続ける方が高齢となり、住み慣れた家を離れ始めています。
本業が介護の仕事なので、高齢者の生活スタイルというのはいつも気にしています。
若いころから住んでいた高齢者の方は、死ぬまで自宅に居たいと思う人は沢山います。しかし、息子・娘さんが実家を離れてしまい、他の地域で生活をしています。これは致し方ないことです。
ありがたいことは、その息子・娘さんが中条に居る親の事を心配してきにかけていること。節目に会いに来ているというのは素晴らしいことです。
今回チラシを見て、ホームページまで見て頂いている方は、いつまでも気にかけて頂いている方なのかと存じます。
いつも心配している、皆さんとって遠くにいる親は心配になります。倒れていたらどうしようと身体の心配もあるますし、もし近所に迷惑をかけたらどうしようと、地域への配慮も考えているのではないでしょうか。
そうすると、迷惑がかかるまえに、何かある前に、息子・娘さんの傍に来てほしいと思うのは当然の事。近くに施設に空きが出た。今住んで知る家に部屋を作ったからと、近くに住みかえる事も多くなってきました。
とても、大事な事なのですが、地域からは人が減ってしまいます。
そして、まだ住んでいる人には、周囲に人が居ないという事で不安になります。地区の行事もできなくなる。もし、住んでいる私に何かあれば、近所に頼れる人がいない・・そして、不安からその方も・・・・・
集落の存続ができなくなります。
本当に、誰も居なくなる前に、新しい方が、住んでくれれば・・・
集落の存続にもつながるのではないでしょうか。
その集落が持つ歴史、そして文化をつなぐことも出来るかもしれせん。
高齢の方にとって、若い人が居る事は「集落を伝える」という役割も増えます。そして、もし何かあった時に来てくれたり、家族へ連絡してくれたりする頼れる人になるかもしれません。
そうあると、遠方に住む息子・娘さんも心配はなくなりませんが、何かあった時に連絡が出来る近所の人が増えることで、少し安心して自分たちの大事な生活も続けることができるのではないでしょうか。
誰も居ない集落には、さすが移り住むには抵抗があるかと思います。近くに、地域の事をよく知っている人が居る間に、住んでみたい人に空き家を紹介できればと考えています。
● 地域の活性化
高齢者が増える中条のなかで、本業である私として「いつまでも住み慣れた自宅でできるだけ生活してほしい」と考えています。他の地域に比べて中条の高齢の方々は、元気です。畑や田んぼなど役割、やることがあるということは、一番の介護予防なのだと教えてもらいました。
しかし、ちょっとした不安もあります。火の管理者や食事。日常の買い物など。車の運転が出来なくなると、場合によっては日常生活に支障が出るかも知れません。そこで、近いうちに高齢者の施設を一か所作れればと考えています。
中条に、仕事場が1か所できると雇用が生まれます。そうなると人が必要になります。
今まで書いてきましたが、シングルマザーなど非正規雇用であった方が、中条で暮らし、中条で仕事をすることができます。そして、子供は保育園へ預ける事もできます。
そして、人口が増えれば、新しい仕事が増えるかも知れません。
私はお酒が好きなので、中条に居酒屋を作りたいと考えています。これも、もし空き家をお借りできればと考えています。
また、さきほどの高齢者の施設も条件が合えば空き家を利用して開所いたいと考えています。
空き家を紹介し、借りたい人とマッチすれば、地域の活性化、元気にも提供できると考えています。
● 空き家にとっても良いことが
空き家をそのままに置いておくと、どうしても廃屋になってしまいます。屋根が崩れる。動物の住処になる。地震や大雨など、倒壊するのではと心配にもなります。
しかし、誰かが住むという事は、どこかに手を掛けているとうこと。やはり長持ちするのではないでしょうか。
また、かなり手を入れないと貸せないよう。と思っている方も、まずは紹介をしてみてください。
とある、情報ではありますが、東京在住の30代から40代の女性が山間地域に住みたいという人が3割を超えている様です。
中には、自分でリフォーム(自ら道具や部材を買って)して住みたいという方も居る様です。確実とは言えませんが、環境を気に入り借りたい人も居るかも知れません。
また、自宅に仏壇、先祖が居るとう方もその旨を掲載して紹介してみてください。
借りたい人の中には、気にする方も居ますが、逆にその家が持つ歴史に興味がわき、気にせず借りたい人も居るかも知れません。その場合には、時折仏壇を開けてもらったり、節目にはお参りをしたい旨を貸す時に取り決めをすることも可能です。仏壇も、先祖も誰かが居る事を喜ぶかもしれませんね。
また、この機会に家の中の掃除や不用品の処分。また、土地の名義や建物の名義なども確認する良い機会になればと考えています。
費用は掛かるかもしれませんが、土地や建物の名義変更は早めに確認し変更が必要ならば変更をお勧めします。もし、相続になった場合など実は、親の祖父の名前だったというときは、祖父の関係者すべてに連絡をしなければならない場合もあります。
専門職の方なども必要であればご紹介いたします。不用品の引き取り業者もご紹介できます。また不用品御片づけなど、タイミングが合えばお手伝いができればと考えています。気軽にご相談ください。
また、長野市の助成金など対象になるものがあれば、ご紹介いたします。
IターンUターンの借りる側が、修繕する助成金があります。
まずは、紹介をしてみませんか?
● 無料で掲載する理由
今、本社を中条に置き、私自身も中条で生活をしています。
本業の介護事業は、ご利用される方が自宅で生活するにあたり、出来なくなったところに、必要な時に必要量の支援をすることが介護と考えています。それにより、住み慣れた自宅・地域で最後まで役割を持ち、その人らしく生活できればと考えて事業を行っています。
では、住み慣れた地域とは?と考えた時に、空き家があり、集落が無くなる危機に直面しました。
介護を通し、自宅で生活する支援は行えても、地域から人が居なくなると自宅で生活する理由が減ってしまう。そう感じました。
また、本業の介護事業を行うにも、中条で介護業務に関わってくれる人がどのくらい居るのか・・ここにも若い人が少ないという危機に直面しました。
そして、私は社会福祉士という資格も持っています。
子供の貧困。シングルマザーの非正規雇用。虐待。不登校など・・家族・家庭の問題も専門ではありませんが、(私の専門は高齢者と成年後見です)何とかできないかなと考えていました。
お世話になっている中条。私が住み始めた時から、気にかけていただいた地域の皆様に、今会社の代表となった私ができることは?社会福祉士として出来る事とは?と考えて、出た答えの一つに、当社のホームページに空き家を紹介しようということでした。
どのくらいの影響力があるかは分かりまんが、それでも中条の人口減少、若手不足と、都会のシングルマザーや非正規雇用の課題の解決の橋渡しができればと考えています。
シングルマザーの方も、非正規雇用も環境が変わるだけで、本来その人が持っている力が発揮できるかもしれません。
またできれば、今後は障害者への労働支援にもつなげたいと考えています。
今は当社のためだけのホームページですが、必要な方々へ情報発信できるホームページになれればと。
是非とも、皆さんの空き家を紹介させてください。
紹介までの流れ
①チラシについていましたハガキに必要事項をお書きいただき、ポストへ投函ください。
②当社よりご連絡をいたします。(掲載内容の説明。希望者から連絡があった場合の対応など)
③後日、空き家へ伺い、写真を撮影いたします。
④ホームページへ掲載いたします。
※ホームページへの掲載内容は、空き家の住所・地図・間取り・空き家の写真(外観)・空き家から見える周囲の環境写真です。
※使用したサンプル写真は、私の祖父の自宅です。中条ではありません。実際にはもっときれいに撮影します。